■ 寺林勇さん。
30年前に水田の転換作物として取り入れてからトマトひと筋。
現在は栽培アドバイザーとして新規生産者の指導にも携わる「生き字引」的存在です。


産地 平成6年 平成8年 平成10年
北海道 475 540 606
茨 城 950 977 959
千 葉 1040 1020 996
熊 本 938 946 972

北のトマトは伸び盛り、ホントの旬が出番です。

っ赤に熟されたトマトは太陽の申し子のよう。夏野菜は数あれど、真夏のイメージにぴったりなのは断然トマトでしょう。確かにトマトの旬は夏。出回る量も圧倒的に多いはずですが、近ごろは少し事情が違ってきている様子。下のグラフをご覧下さい。霜地栽培が中心だった30年前は7月をピークとした「夏山」型だったのに、ハウス栽培が普及した今はすっかり「周年」化。逆に冬場の出荷量が年々伸びているのです。

というのも、総務庁の家計調査によれば野菜の中で最も支出額が高いのがトマト(平成10年は一世帯当り6,650円)。それだけ人気があるのですから、品薄な冬場の栽培に拍車がかかるのも無理はありません。でも、旬だというのに夏の入荷量が落ちていないのはナゼ?真実を確かめるべくホクレン市場販売課の山田勝利さんに話を聞いてみました。



マトの故郷は南米アンデス。強い日光や高い気温が大好きですが、湿度には
からきし弱い。「雨に当たると実割れしたり、病害虫が発生したり。日本の主産地は九州や関東圏(生産量トップ3は熊本・千葉・茨城)ですから、多湿な夏を避けて栽培する傾向が強いんです。それに連作障害や農家の高齢化の影響で作付面積自体が横ばいから減少傾向にあります」。で、カラッと乾いた気候の北海道が夏トマトの新産地として注目された、と。「そう、北海道は定植期(主に3月)の気温が低く、これまで栽培に力を入れていませんでした。でも最近はハウスの加温でカバーできるようになった。北海道は昼夜の寒暖差が大きいので、糖度が高く、実の締まりのいいものができるんで合う。市場の評価も高いんですが全国シェアは5%に満たないですから、もっとないのかと(笑)。市場からのリクエストで作付面積を増やしている珍しいケースの野菜ですね」。


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