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世紀を越え、海を渡って、活躍します。 太ももの中でも特に大型、重さ2kgはあろうかという4L(日本の市場に出まわるのは主に1kg以下の2L〜L)。これが喜ばれ、平成11年から道産野菜としては異例の輸出が行われているのです。おかげで国内需給が調製価格の安定にも役立っています。 輸出先は、台湾。長いもはもともと中国原産で、台湾でも生産されいますが、細くて黒くてアクが強い。「台湾ではここ数年、長いもの薬膳料理がブームで、より品質のよいものを求めている(道下さん)」ため、すっても変色せず、甘み、粘りの強い北海道産に白羽の矢が立ったというわけです。 さて、ここでも長いもの素性について、おさらいすることにしましょう。 ヤマノイモ科ヤマノイモ属。これが長いもをはじめとする、山いもファミリーの総称です。強烈な粘りでアクが強く、姿形のユニークな一族にあって、スマートでクセのない長いもは生産量ナンバー1の人気者。 山いも類は、「山薬」といって疲労、精神力減退、体質の薬として古くから活躍。日本でも「山うなぎ」と呼ばれるなど精のつく食べ物としておなじみですね。 主成分はでんぷんですが、いも類の中ではたんぱく質やミネラルが豊富。特有のヌルヌル成分は食物繊維の一種で、たんぱく質の吸収を高めたり、血中コレステロールを下げるなど、身体にうれしい効果がいっぱい。 また、ほかのいも類には真似のできない特徴が、生で食べられること。しかも、ジアスターゼ(でんぷん分解酵素)は、大根よりも多いほど!消化吸収のよさでも群を抜いています。ちなみにすったり、細く刻んだりすると酵素はいっそうよく働きます。 ツルッ、シャキッ!口あたりのよさから長いもは夏の食べ物という印象が強いでしょうか。消化酵素の働きを期待する場合はとろろ汁や酢の物など生食がいちばんですが、加熱調理してフーフー言いながら食べるのもまたおいしいもの。先の台湾でも、炒めものや刻んだりすったものをスープの具にして寒い季節に食べるのが好まれているそうです。 そこでグリーンのおすすめはフライにグラタン、ことこと煮物。フライはサクサク、グラタンはとろ〜り、煮物はホコホコ。どれも、長いもの印象を一新する新鮮な味わいです。和食だけでなく、乳製品との相性も抜群ですから、洋風メニューにも活用してください。そうそう、野菜ってとれたてがおいしい、というのが常識ですね。でも、長いもはとれたてのうちはアクが残りやすく、手や口のまわりチクチクかゆくなることがあります。冷蔵貯蔵すると時間とともにアクが抜け、でんぷんが糖化して甘みも増す・・・、つまり熟しておいしくなる野菜なんです。秋掘りいもなら、年を越したこれからが食べごろ。 1本のものは新聞紙に包んで、カットしたものはラップで覆って冷蔵庫で保存し、よりおいしく長いおつきあいをしてください。 |
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