五十嵐 勝さん・智子さん




3月下旬の美唄市はまだ一面の雪景色。ところがハウスの覆いをあけた瞬間、温風が顔面を直撃しました。「うわ〜、すごい!」「何でしょう?この暑さ」。びっくり仰天の私たちに、五十嵐勝さん・智子さん夫妻は「芽が動くまでは、太陽熱を閉じ込めて、地温をどんどん上げるんです。これを蒸し込みといいます」



には湯気でけむってまるでサウナ状態。気温は35℃くらいありそうです。
「芽が伸びると、土が盛り上がって小さなひび割れができます。ほら、こんな風に」
 そう言いながら勝さんは土をそっとよけて「あ、いる!いる!(笑)」。可愛いとんがり帽子がのぞきました。



「これが楽しみなんです。よし、よし、今年も出てきたぞ、と」「最初は本数がまとまらないので、私達が食べてしまいます。出始めのアスパラはもう最高!」
 これぞアスパラ農家の役得でしょうね。



頭を大胆に切り換えて

ばかり目立つ畑の様子からもわかるように、アスパラはとても風変わりな野菜です。主役は地中の根株。前年のうちに養分を貯え、春になるとあちらに1本、こちらに1本、まばらに芽を吹きます。「ほかの野菜なら集中的に収穫してそれでお終い。ところがアスパラは毎日少しずつ、休みなし」「とにかくまめに手をかけてやらないと。草取りも全部手作業です。だから13棟あるハウスを1日に何度往復するかわからないの」



かし収穫シーズンの長さといったら半端ではありません。4月〜5月上旬までは春採り。そのあと6月半ばから夏採りがスタートし、9月までロングランの作業が続きます。そう、これが立茎栽培と呼ばれる新しい手法。


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