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真正面に残雪を頂いた前富良野岳がくっきり。小高い丘を登りつめた先には、テレビ局がよくロケに来るという絶景が広がっていました。にんじん農家の鈴木幹夫さんは「観光シーズンはギャルでいっぱい」と笑います。

ラベンダー色の風景が訪れる人を魅了する富良野盆地。ここは道内最大のにんじん産地でもあります。鈴木さんは声を大にして「富良野のにんじんは甘いよ〜。寒暖の差が大きいから糖度がしっかりのるんだね。この点は絶対、よそ様に負けません」

中でもにんじん栽培に最適なのが丘の畑です。平地よりははるかに気温が低く、風の強さは天下一品、そのうえ土地がやせている・・・と聞けば、なんだか不利な条件ばかりのようですが、
「いやいや、条件の悪いところで鍛えられて育ったものは収量は少ないけれど、味は断然いい。甘やかされた作物ほど大味になります」
人間界にも一脈通じるような?お話ですね。

予想以上に気難しい
鈴木さんは20ヘクタールの面積で水稲の他、小麦、ビール大麦、かぼちゃ、玉ねぎなど、多品目の作物を育て、毎年畑を移動しています。というのもにんじんは連作障害にめっぽう弱い作物。「だから小麦のあとに麦のカラを入れて、翌年にんじんを植えるんです。次はかぼちゃでも玉ねぎでもいい。4年輪作が原則です」

お訪ねしたとき、畑はまだ準備中の状態。もう少しすれば整地作業が始まり、3〜4回に分けて種をまきます。聞けばにんじんの出来栄えは、この整地作業と種まきのタイミングで決まるといいます。

「土の乾き具合がちょうどいいときに畑を起こして砕土して。で、播種の2〜3日後にさ〜っと雨が降れば最高のにんじんができます」
そこをあせって泥んこの畑に播種しようものなら「99%はとれません」

にんじんの意外な気難しさにびっくり!ですが、驚くのはまだ早い。ここで鈴木さん、思いっきり力をこめて「何が大変って、草取りくらい大変なものはありません。その辛さ、経験のない人には想像できないと思うよ」
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