

・左端は1年目の「子球」
(まだりん片が残っています)。
・2年目におよそ30gの「養成球」
(中央)になり、
・3年目でやっと100g〜150gに。
「販売球」(右)の完成です。
上の写真)夏一番の大仕事は
「つぼみもぎ」(摘雷)。
花に養分をとられないよう、固いつぼみのうちにひとつひとつ摘みとります。 |
|
土の力が詰まっている
「現物を見せましょうか」
藤田さんはクワを手に三世代のゆり根を掘り出してくれました。これは見事!土をはらうと、まぶしいくらい真っ白な美肌が出現しました。

「甲高・純白が良品の条件です。だけどむつかしいんだな〜、これが。土の中にいるものを、シミひとつなく真っ白に仕上げるんですから」

実際の収穫はそれは大変な作業になります。まず茎を抜き、プラウという機械で根を浮かして、ひとつひとつ手で掘り出します。続いて納屋での出荷作業。テグスを巻きつけ根を切り取り、きれいに洗浄。計量・選別を経てオガクズと一緒に箱の中へ。

「一連の作業は終始たまごを扱う要領で。このときの扱いひとつで品質がころっと変わってしまうのだから、最後の最後まで気が抜けません」

ふう〜、長い長い道のりでした。こうして出荷されるゆり根は農家ごとの生産者番号で取り引きされます。市場ではどこの誰が育てたものか、お見通し。個人の力がこれほど物を言う作物ってほかにほちょっと見当たりません。

「消費者の皆さんにも、ゆりのあたいをわかってもらいたい」と藤田さん。そう、ふくよかなりん片のひとつひとつに、3年分の丹精と土の力がみっちり詰まっているのです。
|