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品種ごとに微妙に色や形が異なる じゃがいもの花 ![]()
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おいしい品種づくりに励んでいます。 淡いピンクに白、紫・・・。7月中旬のホクレン恵庭研究農場には思いがけないほど多彩な色の花が咲き乱れています。もちろん、これはみんなじゃがいも。左の年表をご覧ください。実はこれでもまだ半数。じゃがいもって、とても多くの品種が栽培されているんです。農場を案内してくれたのはホクレン種苗園芸部で主任技師を務める浅間和夫さん。男爵の生産農家に生まれ、昭和32年〜平成4年まで道立根釧農業試験場などで品種改良に取り組んできた生粋?のじゃがいも博士です。 「現在、北海道で栽培されているじゃがいもは約40品種あります。ご存じのように、ほくほく粉質の男爵と、煮くずれしにくい粘質のメークイン。生食用の場合はこのふたつがあれば、どんな料理にも対応できるので、今でも二大品種が絶大な人気ですが・・・」。 でんぷんや加工食品、じゃがいもの活躍の場は広い。特に最近は後者の需要が伸びていて、ポテトチップスには糖分が少なく揚げても焦げにくいもの、ポテトサラダには目が浅くて皮がむきやすいもの・・・。国内生産量の約7割を占める北海道にはそれぞれ用途別に成分・性質の異なるものが細かく求められます。 「それに男爵とメークインは実は病気に弱いんです。おいしくて、たくさんとれて、病気に強いじゃがいもをつくるためにも改良が必要になるわけです。ほら、ここに果実がなっているのがわかりますか。じゃがいもの品種改良は親の異なる花をかけ合わせてできた果実の中から種子をとって育て、生まれたいもの性質を調べ、劣るものから捨ててゆくことが主な作業です」。 ここで、じゃがいもの栽培についてのおさらいです。じゃがいもは種子を蒔くのではなく、種いもを直接土に植えつけて育てますね。ひとつの種いもから生まれるのは、親指くらいの小粒いもから握りこぶし大まで合わせて10個ほど。 「増殖率の低い作物なので、改良の過程で優れたいもを見つけても、どんどん増やして性質を見極めるということが難しいんです」。 50万〜100万個に1個。研究農場で育てたじゃがいもから新品種が生まれる割合です。歳月にして約10年。なにしろ時間がかかるので、二大品種につづくものがなかなか誕生しなかったのですが、ここ30年の成果でファミリーの顔ぶれはぐんと多彩に。 再び年表をご覧ください。昭和49年生まれのワセシロと、昭和56年生まれのコナフブキ。浅間さんが開発を手がけた品種です。 「男爵を越える品種を、ということで取り組んだのがワセシロです。男爵の血をひく何万もの株を育てた中で、畑を掘ってみたらたくさんとれて、色白で大きいいもが揃っていて。ひと目ぼれしたんですよ」。 糖分が少ないとれたてはチップス用に、保存中に甘みが増すので生食用としても人気に。一方のコナフブキは成分の21%までがでんぷん(男爵は14%、メークインは13%)。でんぷん原料用の主力品種となり、今や男爵に次ぐ生産量を誇ります(ちなみにワセシロは新じゃがチップス、コナフブキはカルビーじゃがりこチーズ味の原料にも使われています)。 改良には手のかかるじゃがいもも、生産現場ではいたって優等生。植えつけや収穫などは機械化されていて手作業をあまり必要となしないうえに、寒さに強く、天候不順が続いてもある程度の収量が見込めるので、安心して大規模な栽培ができるのです。 「北海道では輪作といって4〜5つの作物を順ぐりに植えて、畑の健康を守る体系がとられていますが、経営面から見てもじゃがいもは輪作に欠かせない作物なんですよ」。 また、原産国アンデスに似た気候はじゃがいも栽培に最適。夏でも夜間は冷え込むため、無駄な呼吸がおさえられ、日中に葉で作られたでんぷん(糖)が効率よくいもに蓄えられるので、ほっくほくの食感が生まれるわけですね。 |
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