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北見市たまねぎ生産部会・会長 宮本昭さん<北見市>
時刻は朝の6時半。朝焼けの残るたまねぎ畑で、宮本昭さんご夫妻は早くも活動態勢に入っています。お訪ねした9月末は収穫作業の最盛期。ほどなくパートさんたちが集まり、「定置式タッパー」がうなりをあげて動き始めました。

収穫の手順はこうです。まずたまねぎを葉のついたまま収穫し、いったんコンテナに集めて、この機械で葉をカットします。
「去年までは葉を切ってから収穫していたんだけど、このやり方のほうが品質が向上するのでね。あとは再びコンテナに入れて2週間くらいおく。そうすると、玉に色がのって、つやつやの光沢が出てくるんです」

ここ北見地区は北海道でもナンバーワンのたまねぎ産地です。宮本さんは若い頃から「たまねぎの魅力にとりつかれ」、トップを目指して走り続けてきた人。畑に立つその横顔にたくましい農民魂がのぞいています。

ひと一倍の熱意と根性
宮本さんが農業を継いだのは高校在学中。家は農家、といっても、当時お父さんは馬追いの仕事に熱を入れていて、もっぱらお母さんとお姉さんが3ヘクタールほどの農地を管理していました。
「ちょうど馬が耕運機に変わる頃でね。うちも機械を買うには買ったが、それが満足に動かせないんですよ。学校に行っても心配で授業を抜け出して戻ってみると、案の定機械が止まっている。おふくろが難儀している姿をみておれなくて、これは自分がやらなきゃいかんと。学校をやめて農業の道に入ったんです。」

それからは一から勉強、何もかも勉強です。というのも後継者の集まりに参加してわかったことですが、「おふくろのやり方は全くの素人農業、我流農業。全然マトはずれのことをやっていた」
なんとか専門知識を身につけようと、宮本さんは名人といわれる先輩農家の畑に日参します。当時はいまと違い、自分の技術は企業秘密。他人には決して教えないものでしたが、一生懸命が通じたのでしょう。「ずいぶん熱心なにいちゃんだな、めんこいな(笑)とよくいわれたものです。あれだけびっしりこられたら教えないわけにいかない、と」
10代にして見上げた根性!以後近隣の畑を少しずつ買い足して最終的には11ヘクタールにまで規模を拡大。だから宮本さんはこう自負しています。「二代目だけど、実質的には一代目」と。
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